ブリーチなしで明るくできるのか?最新の薬剤事情をプロが徹底解説
「ブリーチを使わずに明るくしたい」
お客様からこの相談は非常に多いですが、結論から言うと――
最新の薬剤なら “従来よりはるかに明るく・キレイに” 仕上げることが可能です。
ただし、髪の履歴やメラニンの状態、薬剤選びによって明るさの限界は変わります。
ここでは、美容師目線で 最新のヘアカラー事情とブリーチなしの可能性をわかりやすく解説します。
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■ 結論:ブリーチなしでもかなり明るくできる時代になっている
近年、各メーカーが
高浸透・高発色のアルカリカラー/高明度カラー(ハイリフトカラー)
を進化させており、
• 黄ばみにくい明るさ
• 透明感のある発色
• ダメージの軽減
• 色ムラ防止効果
が格段に向上しました。
特に
・イルミナカラーのハイリフト
・アディクシーの13Lvシリーズ
・スロウ/アプリエ/エドルのハイライト系薬剤
などは、「ブリーチなしでの高明度」を得意としています。
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■ ブリーチなしで明るくできる“最大レベル”はどこまで?
● 一般的な限界 → 12〜13レベル程度
ブリーチなしで出せる明るさは
12Lv〜13Lv(いわゆるミルクティー手前の明るさ)が上限。
さらに薬剤性能によっては、黒染め履歴がなければ
13Lv台で透明感のあるベージュまで可能なケースも増えています。
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■ 仕上がりイメージ:ブリーチなしでできる色の幅
◎ 可能(●効果が出やすい)
• クリーミーベージュ
• ナチュラルブラウン
• ハイトーンミルクティー寄り
• シナモンベージュ
• 透明感アッシュ
△ 難易度高め(●薬剤選びが重要)
• グレージュ
• ラテベージュ
• シルバー系
× ブリーチなしでは基本NG
• ホワイト系
• 高彩度の外国人風ベージュ
• ラベンダーグレー
• シルバー・ペールカラー
透明感系・寒色系はどうしてもメラニンの赤みが邪魔するため、
ブリーチなしで完全再現は難しいのが現実です。
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■ 最新薬剤で実現できる“ブリーチなしの高明度カラー”とは?
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① ハイリフトカラー(高明度アルカリカラー)
髪内部のメラニンをしっかり削りながら、同時に色味も入れられる薬剤。
メリット
• ダメージはブリーチの1/3〜1/5
• 明るさと透明感を両立
• 1回の施術で明るさUPが可能
向いている人
☑ 明るめベージュにしたい
☑ 赤みの少ない地毛
☑ 黒染め履歴がない
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② 高浸透カラー(イルミナ・エドル・アディクシーなど)
テクノロジー進化により、
“脱色力 × 発色” がバランス良く向上。
メリット
• 赤みをおさえながら明るくできる
• 仕上がりのツヤが圧倒的
• 髪の負担が少ない
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③ 酸熱カラー(ケラチンや酸熱成分×カラー)
髪質改善カラーの進化版。
明るくはするが、同時に“補強・ツヤ出し”ができる。
メリット
• ダメージを感じにくい
• 色持ちUP
• エイジング毛に相性◎
※明るさは控えめだが、仕上がりは非常に上質。
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■ ブリーチなしで明るくする際の注意点
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① 黒染め履歴があると明るくなりにくい
黒染めの人工染料は非常に強く、
ハイリフトでは抜けきらない可能性が高い。
→ 必要に応じて脱染剤の併用が必要
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② 髪質によって明るさに限界がある
• 地毛が黒い(メラニンが濃い)
• アジア人特有の赤みが強い
こうした髪は、薬剤単体では明るさの限界が出やすい。
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③ 一回で理想の明るさに届かない場合もある
2〜3回に分けたほうが
• ダメージを抑えられ
• 明るさのコントロールもできて
• 色味もキレイに出る
そのため、段階的アプローチが最も成功率が高い。
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■ まとめ|最新薬剤なら“ブリーチなしでもかなり明るく”できる時代へ
✔ ブリーチなしでも 12〜13Lv の高明度カラーは十分可能
✔ 高浸透カラー・ハイリフトの進化で透明感もUP
✔ 髪質・履歴によっては限界がある
✔ 憧れのミルクティー系は“ブリーチなしでも手前まで”いける
最新カラーを上手く使えば、
「ダメージを抑えながら明るくしたい」という願いは多くの人が叶えられます。
大切なのは、髪質・履歴に合わせた薬剤選定とプロの診断です。